全社でドッグフーディング体験会を実施しました

ファームウェアエンジニアの中林 (id:tomo-wait-for-it-yuki) です。 Nature では毎月全社ミーティングを実施しており、会社全体の重要な項目について社員全員でディスカッションやワークショップを行っています。 直近の2回では開発チーム主導でドッグフーディングの大切を体感する体験会を実施しました。 本エントリではその模様をお伝えします。

第一回ドッグフーディング体験では5月にリリースされたエアコン画面リニューアルや Nature Remo E のグラフリニューアルを、リリース前に社員全員で触ってフィードバックしました。

nature.global

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第二回ドッグフーディング体験では Nature Remo 本体の赤外線受信機能の仕組みを学び、改めて使ってみる、ということをしました。

なぜドッグフーディング体験会を開催したか?

日頃から私たちソフトウェアエンジニアは「ドッグフーディング文化がだいじ!」と主張していますが、振り返ってみると全社に向けてその「だいじ」さや、具体的なやり方を共有できていないことに気づきました。 少しでも多くの社内ユーザーに使ってもらって、各々がプロダクトに愛着を持ったり、フィードバックをたくさんしてもらえる状態を目指そう!という狙いがありました。

ドッグフーディング体験会を開催してどうだったのか?

ドッグフーディング体験会アンケート

これまでよりドッグフーディング文化の理解度が上がった、フィードバックの敷居が下がった、メンバーが多数でした。 体験会前後で変わらない、という声も一定数ありましたが、昔から居るメンバーばかりで、元々ドッグフーディングの文化が深く根付いているため、今までとやること変わらないよ、ということのようです。

以下、体験会のレポートです。

第一回ドッグフーディング体験会

プログラム

  1. ドッグフーディング文化について
  2. 内部リリースフィードバックのやり方
  3. ドッグフーディングを体験してみよう!

1. ドッグフーディング文化について

第一回ドッグフーディング体験会では、まずドッグフーディングがどういうものか、を改めて紹介しました。

一般的なドッグフーディングとは?から始まり

ドッグフーディングとは、コンピュータ業界において、自社製品を開発して利用する組織の習慣で[1]、組織が実際の使用法で日々自分たちで製品を利用しながら製品テストを行うことである。 by Wikipedia

ドッグフーディングの重要性や

ドッグフーディングの重要性

ドッグフーディングという言葉を広めた『闘うプログラマー』を説明しました。 闘うプログラマーは図書購入制度 Nature Library にて購入済みなので、エンジニアだけでなく他の職種の方にもぜひ読んで欲しいですね! (今の価値観で見るとちょっとブラックですけどね!

バグ報告について

これは勝手な想像ではありますが、バグを開発チームに報告することに対して、及び腰になってしまう方もいらっしゃるだろうな、という感覚がありました。 そこで、次のことを伝えることで、ドッグフーディングによるバグ報告がいかに開発チームにとってありがたいものか、説明することにしました。

社内ユーザーの中には、せっかく開発チームが作ったプロダクトをドッグフーディングしたらバグを発見したので、運が悪かったとか、失敗したとか、開発チームに言うのがつらい気持ちになったなどと感じることがあるかもしれない。しかしそれは大違いだ。ドッグフーディングによって開発チームはプロダクトをリリースすることなくバグが発見できたのだから、社内ユーザーは運が良かった、大成功した、褒められて最高の気持ちになったと感じるべきなのだ。

さあ皆さんご一緒に、(ドッグフーディングをして)
- バグ発見は普通
- バグ発見ができたらありがとう
- バグ発見ができたら大喜び

「さあ皆さんご一緒に」のあとは特に重要なので、社員全員で復唱して、大盛り上がりでした。 (中林個人の感想

ヤバイ会社ぢゃないよ!

ちなみに元ネタは江添さんの C++ 入門です。汎用性が高いのでおすすめです。

ezoeryou.github.io

2. 内部リリースフィードバックのやり方

続いて、内部リリースされたものを使ってフィードバックする具体的なやり方を説明しました。 入社時、内部リリースにアクセスできるようになっているので、改めて内部リリースアプリのインストール方法や、フィードバックを Slack のどこに書けばよいのか、を確認しました。

フィードバックのやり方

すべてのフィードバックに答えられるわけではない、という現実的なお話もありました。

3. ドッグフーディングを体験してみよう!

実際に内部リリースされていたアプリを使って30分ほどドッグフーディングしていきます。 時間内に多くのフィードバックが寄せられ、重要なフィードバックは次のリリースまでに修正が行われました!

第ニ回ドッグフーディング体験会

プログラム

  1. 赤外線受信の仕組みとドッグフーディングにつていのおさらい
  2. やってみよう!

1. 赤外線受信の仕組みとドッグフーディングにつていのおさらい

第二回ドッグフーディング体験会では、プロダクトの知識を深める目的もあり、Nature Remo でも特徴てきなプリセット検出機能にフォーカスしました。 プリセット検出機能がどういう機能か?どういう仕組みで動いているか?を簡単に解説します。

プリセット検出機能のおさらい

ドッグフーディングについてのおさらいでは第一回でも説明したドッグフーディングの重要性をおさらいします。 そして一番重要なバグ報告についても、社員全員で復唱して、大盛り上がりします

みんなで復唱中!

2. やってみよう!

オフィス組とオンライン組とに別れてドッグフーディングをしていきます。 Nature のオフィスにはプリセット登録のために、棚いっぱいに赤外線リモコンがあります。 オフィス組はそのリモコンを取ってきて、正しいリモコンが検出されるか試します。

オフィス組は6組居たのですが、近くで赤外線リモコンをぽちぽちすると関係ない赤外線信号を拾ってしまいます。 そこで、メカエンジニアのたるちさんが用意してくれたのが、特製赤外線遮断缶です!

特製!赤外線信号遮缶

遮断缶の中に Remo を入れて、上の穴からリモコンを操作します。 これで、隣のチームが操作するリモコンに影響されずにドッグフーディングできますね!

いくつかプリセット検出についての収穫もあり、ファームウェアチームで対応することとしました。

まとめ

会社としてドッグフーディング文化をより強めるためにドッグフーディング体験会を実施しました 多くの人が触れることで重要なフィードバックも得られましたし、メンバーのドッグフーディング文化への理解度も向上することができました。

今後もドッグフーディング文化を醸成しつつ、よりよりプロダクト開発に活かしていきます。

それでは最後に、さあみなさんご一緒に

大事なことなので3回書きました