ユーザの皆さんに使っていただくなかでNature Remo は4周年を迎えることができました、ありがとうございます。
今回は、Nature Remo シリーズが日常でどのような時間帯にどのような家電を操作しているのか?を可視化したので、紹介していきたいと思います。
何をしたの??
今回は2021年9月にNature Remo から家電にコマンドを送信した曜日 × 時間帯をヒートマップとして可視化しました。 また、Nature Remo 単位で利用した曜日 × 時間帯をヒートマップとして可視化しました。
何でこの分析をしたの??
一般的にサービスを開発していく中で、このような使われ方をされるのではないか?しているのではないか?などの想像が働くことがあります。このような想像をふくらませるときに想像者の原体験に左右されてしまい、マイノリティなケースに引っ張られすぎてしまうということがあります。
実際のNature Remo の操作ログから、どのように使われているのか?どの時間に操作されているのか?を具体的に知ることは、上記のことを防ぐだけでなく、サービス開発で広範なことに役立ちます。
例えば、
- 新機能を開発する上で現製品がどのように使われているのかを把握する
- どのような利用シーン(時間帯や曜日、ユーザのデモグラ)が多いのか
- どの時間にメンテナンスをすればユーザへの影響が少なくなるか
- 障害時にどの程度のユーザに影響が出てしまうのか
などがあります。
今回は、今後さらに使い勝手の良いサービス開発のために、Nature Remo の操作ログを可視化していきました。
ヒートマップ
私たちは、 自然との共生をテクノロジーでドライブする
というミッションを掲げています。
なので、今回のヒートマップはSeaborn のocean_r
カラーマップで表現してみました。
少し見にくいところがあるかもしれませんが、ご容赦ください。
ヒートマップの意味合いとしては、その表の単位で集計したときに相対的に高い、相対的に低い位置を色味で表現し、視覚的に把握できる意味合いがあります。 今回採用したカラーマップにおいて、各色が表現する意味合いは
白 < 薄い青 < 濃い青 < 緑
という並びで相対的な関係を表現しています。
また、実際の頻度の情報はあえて隠して表示してあります。
では、実際に可視化の結果を見ていきましょう。
コマンド送信数と特徴
コマンド送信数の特徴として以下が挙げられると思います。
- 夜の時間帯では、どの曜日でも多く活用していただけており、メインの時間帯である
- 一方、日中の時間では、土日は平日よりも多く活用していただけている
- また、平日の朝の時間帯も活用していただけており、外出前の少ない時間を有効活用するために使っていただけている
コマンド送信したNature Remo 数と特徴
コマンド送信したNature Remo数の特徴として以下が挙げられると思います。
- 活用されているNature Remo 単位で見ると、よりどの時間帯で使われているかがわかり、コマンド送信数の特徴が色濃く表現されている
- 1つのNature Remo に対して、複数回の操作が行われている
どこから操作しているの??
Nature Remo を操作する方法はいくつかありますが、よく使われている方法としては、
- アプリ
- Amazon Alexa
- Google Assistant
の3つがあり、これらの3つについてどの時間帯で使われているのか?を可視化していきます。 それぞれコマンド送信数と操作されたNature Remo 数の2つの軸でヒートマップを6枚作ってみました。
ヒートマップ
コマンド送信数
アプリ
アプリからNature Remo へのコマンド送信数の特徴として以下が挙げられると思います。
- 18時 ~ 0時の時間帯でよく使われている
- 日中の時間帯では、平日に比べ土日は多く使われている
- 就寝の時間はほぼ使われていない
Amazon Alexa からNature Remo へのコマンド送信数の特徴として以下が挙げられると思います。
- 17時 ~ 0時の時間帯でよく使われている
- 平日の朝に多く活用されており、少ない時間を効率よく使えるようにするため、スマートスピーカからシーン機能が使われている
- 就寝の時間はほぼ使われていない
Google Assistant
Google Assistant からNature Remo へのコマンド送信数の特徴として以下が挙げられると思います。
- 多少の違いはあれど、Amazon Alexa とほぼ同じ配色パターンが示されているので、Amazon Alexa ユーザと同じ活用のされ方をしている
操作されたNature Remo 数
アプリ
アプリから操作されたNature Remo 数の特徴として以下が挙げられると思います。
- 18時 ~ 0時の時間帯でよく使われている
- 特に土日の0時 ~ 1時にコマンド送信されたNature Remo 数が多く、生活の時間帯が平日と比較すると遅くずれていることがわかります
- 平日の日中において、コマンド送信数は多くなかったものの、操作されたNature Remo 数は多い傾向にある
- 外出時でもアプリから家電が操作されていると考えられます
Amazon Alexaから操作されたNature Remo 数の特徴として以下が挙げられると思います。
- 17時 ~ 0時の時間帯でよく使われている
- アプリと異なり土日の0時に操作された台数は平日と大きな差はみられない
- 土日の日中においても、操作されたNature Remo 数は多く、活動しやすい時間帯では定常的に使っていただけている
Google Assistant
Google Assistantから操作されたNature Remo 数の特徴として以下が挙げられると思います。
- 操作数と同様に多少の違いはあれど、Amazon Alexa ユーザと同じ活用のされ方をしている
どのような家電が動いているの??
続いて、Nature Remo から操作した家電を曜日 × 時間帯で見ていこうと思います。 Nature Remo に登録されている代表的な家電は
- テレビ
- 照明器具
- エアコン
の3つがあり、この3つの家電に対して、どの時間帯で使われているのか?を可視化していきます。それぞれコマンド送信数とコマンド送信したNature Remo 数の2つの軸でヒートマップを6枚作ってみました。
ヒートマップ
コマンド送信数
テレビ
テレビ操作の特徴として以下が挙げられると思います。
- 夜の時間帯では、どの曜日も活用していただけている
- 朝の時間帯では、平日は6時 ~ 8時の時間で活用していただけている
- 平日の日中と比較すると、土日の日中のほうが活用していただけている
照明器具
照明器具操作の特徴として以下が挙げられると思います。
- 夜の時間帯では、どの曜日も活用していただけている
- テレビよりも遅い時間で多くコマンドが送信されている
- 朝の時間帯では、平日は6時 ~ 7時の時間で活用していただけている
- 平日の日中と比較すると、土日の日中のほうがわずかに多く活用していただけている
エアコン
エアコン操作の特徴として以下が挙げられると思います。
- 夜の時間帯では、どの曜日も活用していただけている
- テレビと照明器具よりも広い時間帯で多く活用していただけている
- 朝の時間帯では、平日は6時 ~ 8時の時間で活用していただけている
- 他の家電と比較すると
- 平日の日中であっても活用していただけている
- 土日の日中も多く活用していただけている
コマンド送信したNature Remo 数
テレビ
テレビ操作を行っているNature Remo数の特徴として以下が挙げられると思います。
- 夜の時間帯では、どの曜日も多くのNature Remo が活用していただけている
- 朝の時間帯では、平日は6時 ~ 8時の時間で多くのNature Remo が活用していただけている
- 平日の日中と比較すると、土日の日中のほうが多くのNature Remo を活用していただけている
- 0時 ~ 1時の時間帯において、平日と土日を比較すると、土日のほうがNature Remo を活用していただけており、土日のほうが多少夜ふかし気味であることがわかります
照明器具
照明器具操作の特徴として以下が挙げられると思います。
- 23時 ~ 0時では、どの曜日も活用していただけている
- Nature Remo 単位で見ると、より就寝時間に活用されている
- 朝の時間帯では、平日は6時 ~ 7時の時間で活用していただけている
- 平日の日中と比較すると、土日の日中のほうがわずかに多く活用していただけている
エアコン エアコン操作の特徴として以下が挙げられると思います。
- コマンド送信と同様に、夜の時間帯では、どの曜日も活用していただけている
- テレビと照明器具よりも広い時間帯で多くのNature Remo が活用していただけている
- 他の家電と比較すると就寝時間にNature Remo を活用していただけている
- 室温などをトリガーにした方法でNature Remo を活用して、エアコンを操作できている
- 土日では、12時以降に活用していただけるNature Remo 数が徐々に増えている
最後に
2021年9月の一月分だけでしたが、Nature Remo の活用状況を可視化してみました。 日常生活に深く紐付いてNature Remo が活用されていることが確認できたと思います。
Nature ではNature Remo とNature スマート電気を組み合わせて、生活の心地よさを向上しながら自然への負荷を低減するサービスを開発していくエンジニアを募集しています。
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特に、生活の心地よさの向上と自然への負荷低減を両立は、データの活用と価値をユーザに還元することが重要だと思います。
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